首の湿疹やアトピーの炎症にステロイド以外の市販薬と低刺激の保湿剤

湿疹や肌荒れが起こった時、どんなスキンケアをしていますか?
首は湿疹や肌荒れ、アトピーなどの症状が出やすい場所でもあります。
肌が弱い乾燥肌の場合、乾燥はもちろん、体質、衣服、アクセサリー、化粧品の刺激、食生活の乱れ、睡眠不足などなど ちょっとしたきっかけでも肌トラブルを起こすことも少なくありませんよね。
湿疹やアトピーで肌が荒れて「炎症」が起きてしまったらまず炎症を鎮めてあげることが大切。
首は人目に付きやすい場所でもあるので、早く治したいばかりにあれこれ塗りたくなる気持ちはわかりますが、炎症は保湿だけでは改善しないのでまず「炎症を鎮める」ということを最優先しましょう。
ステロイドは炎症を抑えるためには非常に有効な薬ですが、ずっと使い続けていくことに抵抗を感じていたり、できればステロイドに頼らずケアできたらいいなと考える人も多いのではないでしょうか。
肌の炎症が起きた時にすぐぬれる薬や、肌荒れに刺激の少ないシンプルな成分でできた保湿剤を常備しておくといざという時に重宝します。
ただし、アトピーや肌荒れの症状や原因は人によって違ってくるので、安全といわれているものや、自然のものであっても全ての人に合うとは限りません。
購入の前には必ず成分を確認して自分に合わないものが入っていないか確認するようにしましょう。
今回は私が今まで試した中でできるだけ刺激が少なく、肌トラブル時にも安心してつかえるものを選びました。
ステロイド以外の塗り薬
小林製薬の漢方系の軟膏です。
中身は赤い色をしていて、軟膏自体は少しざらざらした感触で塗ると油分が多いのでかなりべとつき感もあります。匂いも独特で油くさいです。衣服にも付きやすいのでかなり扱いにくさがありますが、炎症やかゆみがあるときに局所的に使うのに重宝します。
アピトベールの全成分
シコン、トウキ、ミツロウ、ごま油、豚油
ドラッグストアなどで1000円前後で購入できます。
肌トラブル時の保湿剤おすすめ5つ
1・サラヴィオ美容液
これはお試しサイズで20mlで1000円也。この大きさでなかなかのお値段ですよね。
サラヴィオ美容液の成分はとってもシンプル。これだけ。
サラヴィオ美容液全成分
水、加水分解コラーゲン、キトサンサクシナミド
スプレー式でさらっとした感触。美容液というより化粧水みたい。
だけど肌への浸透感がちゃんとあってごわついた肌でもなじんでいきます。
たぶん使い始めはうるおい感はほとんど感じないかもしれません。「えっ?これが美容液?」と思うかも。ただ、スプレーした後に手でハンドプレスを数回繰り返すとだんだんしっとりするのを感じます。
私はこれだけだとまだ肌の状態がよくないからかツッパリ感があるのでこのあとにマルラオイルを塗ってます。
→マルラオイルの効能って?販売者さんにおすすめの使い方を聞きました
おでこが赤く肌荒れしてかゆかった時もこれで乗り切りました。
(この時は首だけでなくおでこも湿疹ができてお化粧はもちろん、日焼け止めもつけずに過ごしました。というかつけれない状態でした。)
かきむしった肌でも刺激を感じないのであると安心な1本。
本当は使い続けることでもっとよさを実感できると思うんだけれど、ちょっとお値段が高いので肌荒れしたとき限定で使っています。
2・ヒアルロン酸の天使の美肌水(超しっとりタイプ)
防腐剤すら入っていない化粧水の究極シンプルバージョン。値段が高い化粧水だとケチってチビチビ使ってしまうんですが、これは惜しみなく全身にもバシャバシャ使えます。
ヒアルロン酸の天使の美肌水(超しっとりタイプ)全成分
水、グリセリン、尿素、ヒアルロン酸Na
5~6回繰り返してハンドプレスをするだけでかなりもっちりします。
成分がシンプルだから高価な化粧水や美容液などと併用するのにもおすすめ。先ほどのサラヴィオ美容液を2~3回塗った後に上から重ねて使ったりもしてます。
これに近いシンプル成分の化粧水は自分でも作ることができます。
天使の美肌水風手作りバージョン
用意するもの
植物性グリセリン・・5ml~(お好みで増減)
精製水・・100ml
化粧品用の尿素・・3ml程度(小さじ半分くらい)
作り方
1・ペットボトルのような容器に精製水を入れて、尿素を入れたらよくボトルを振って混ぜる。
2・グリセリンを小さじ1程度いれてまた混ぜて出来上がり。グリセリンの量はお好みで調節してくださいね。
大体1週間くらい使いきれるくらいの量を目安に作って冷蔵庫で保管しましょう。
材料は手作り化粧品を扱うお店などで手に入ります。
肌に合っていてたくさん使うなら作ったほうがリーズナブルです。
3.アトピスマイルクリーム
アトピスマイルクリームは、「ライスパワーNo.11」が配合されている薬用のクリーム。アトピー体質の場合もともと外から水分を与えても水分をキープする力が弱くなって外に逃げやすい状態になっています。
水分を与えるだけでなく、肌が水分を「保持」できるようになることが乾燥肌を改善していくためにはとても大切。
「ライスパワーNo.11」はこの水分保持能の改善を目的として開発された医薬部外品の保湿クリームです。
肌自身の水分保持力を高めていきたいと考えているなら使ってみる価値はありそう。
少量でもよく伸びるやわらかめのクリームです。
アトピスマイルクリーム全成分
4・ホープスリリーフクリーム
オーストラリアでは「魔法のクリーム」と呼ばれているは、ホメオパシーの「肌環境を高め身体を良い状態に維持していく」という考えのもとに、肌力をアップさせていくためのは天然ハーブ100%で作られたクリームです。
全成分
中身はゆるいクリーム状でよく伸びます。
色はベージュのような色で匂いはかなり独特のくせがあるので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、これをぬった後は長時間しっとりしています。中からしっかりうるおっている感じ。
60gとたっぷり入っていて、もし肌に合わない場合は全額返金保証がついているのも安心できるポイントです。
5・肌潤糖(アトケアタイプ)
お砂糖から作られたぬって流すタイプのちょっと珍しい保湿剤です。
我が家では冬の乾燥した時期に子供に使い始めて、夜かゆくてむずむずするということが少なくなりました。
肌潤糖(アトケアタイプ)全成分
ビート糖・ココナッツオイル・ヘーゼルナッツ油・ブドウ種子油・ ヒマワリ油・サフラワー油・ビタミンE・グレープフルーツ果皮油・オレンジ果皮油・レモン果皮油・ジャスミン油
首の後ろのざらつきやごわついたところに使うと少しづつすべすべになってくるのを感じます。
>>肌潤糖の詳細をみる
おわりに
普段は肌をきれいにすための美容成分も、炎症が起こっている時に使うとかえって悪化してしまうリスクが高くなるので、 アトピーや湿疹など肌のコンディションが悪い時には、できるだけ肌に刺激を与えず余計な成分は控えた方が無難です。
たとえ植物性のものやオーガニックのものであっても、その時の肌の状態によっては合わないこともあり、化学成分の力で回復することもあります。
その時の肌の状態に合わせて選んでみてくださいね。